というのは、仮想化を行っている場合、メインのOS以外にも別のOSが稼働しているからです。
通常、UPSの設定で数分間もしくは残り5分程度の電池残量になったらシャットダウンするという設定になっている場合が多いのですが、
メインOS以外の別OSを一気にシャットダウンや休止状態にしてから、メインOSを正常にシャットダウンさせるだけの十分な時間が必要です。
仮想化で複数台のPCが動作している場合、Hyper-Vだと稼働中の仮想PCは休止状態で保存されます。
この保存作業に時間がかかります。
というのは、メインOSが休止状態にするようHyper-Vのクライアントを保存させるのですが、保存するのはもちろんHDDになります。
メインOSのHDDは1つだと思います(RAIDという概念は別として)ので、書き込みが集中する為に待ち時間ができてしまうのです。
例えば仮想PCのHDDが40GBで、メモリが2GBだとしますと、HDDへの未書き込み分の保存と、メモリ分の保存にからむ書き込みが
発生します。
単純に1台あたり3GB程度あると仮想PCが5台あれば15GBの書き込みが発生することになります。
HDDの速度にもよりますが、15GBの書き込みはそれなりに時間がかかるものです。
これらの保存が完了し、その後にメインOSのシャットダウンとなりますので、メインOSにデータベースなどが稼働している場合には
まだ時間の考慮が必要になります。
ですので、UPSの容量にもよりますが、できれば1〜2分の停電状態でシャットダウンを開始し、仮想PCの終了時間の倍ぐらいの猶予
時間とメインOSの終了時間+2〜3分の猶予をもって計画する必要があるでしょう。
サーバー用のUPSは安いものよりも性能がよく、細かい制御ができます。
APC であれば SmartUPS というタイプになります。
PowerChuteというソフトの Business Edition が必要なのですが、こちらはUPS本体には付属しないので要注意ですが、なかなか細かく
よく設定できます。
少し高額なサーバーを買うと、自分で正常にシャットダウンした場合には電源に電流が流れてきても何もなりませんが、UPSからの
信号や、正常でないシャットダウンなどが発生した場合には、電源に電流が流れ込むと自動的に再起動するようになっています。
この仕組みとUPS側がうまく制御できるのです。
安いサーバーだと、夜中に停電でシャットダウンした場合には電源が回復してもサーバーはオフのままですが、それなりのサーバー機
になると、電源が回復したときのオプションで自動的に再起動ができるのです。
うまくいくと、手がかからないということですね。
計画停電の場合でもサーバーにログインしてシャットダウンしておかなくても、UPSに何時から何時の間にはサーバーを自動て停止
させておくようにセットすることも可能なのです。
※UPSも含めた安全なサーバー設置は、素人やサーバーを経験していない方にはちょっと気付かないコツがたくさんあります。 高価な機器を安全に守る為にも、専門のところに依頼・相談してみましょう!
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