ネットショップ出店をすることは、実店舗出店するに比べてハードルも低く、比較的簡単に行うことができるようになりました。
しかし、最近、お客様と打ち合わせしていて気付くことは、分析と計画の甘さかと思います。
というのは、ネットショップを行うにあたり、それを本業としてしっかり事業計画をたてている場合はよいのですが、本業が別にあって、売上が減ってきたからネット販売で儲けてみようというタイプだと、ほぼ間違いなく失敗していきます。
まず、出店に関しては以下のケースがあると思います。
1.実店舗がありすでに商品の販売を行っている。
追加としてネット販売を始める場合。
2.メーカーとして商品はあるが、直販を行っていない。
追加として直販を始める場合。
3.あらたな商材を使ってはじめて物販をおこなう。
まず、1のパターンでは、目的は『新規顧客の開拓』となります。
次に2のパターンでは、『新たな販売チャネルの創出』、と、業界における『消費者動向のタイムリーな把握』となるでしょう。
3のパターンでは『新規事業の創出』だと思います。
こういういろいろなケースにおいて、一律に「こういうソフトを入れればいいですよ」とは言えないのです。
また、それぞれのパターンでもお客様の中で何がネックになるか、どういう部分を改善すればそれが解決できるか。 解決するのに投資するにあたり費用対効果はどうなのか?
これらすべてが関わってきます。
仕入先を確保し、サイトを構築し、システムを構築して万全にしてから通販を開始するという方もいらっしゃるかと思いますが、よほど十分な専門知識と独創性のある商品(商品力)、ライバルの有無、広告媒体との連携などを行わない場合は、田舎の山奥に巨大ショッピングセンターを建設するようなもので、集客がほとんどできず、最初の投資金額が回収できないだけでなく、維持費もかさんでいくことになります。
これはネット店舗というものの特性ということもありますが、そもそもモノを売る商売ということに対する考え方が甘いということに原因があります。
おそらくモノを右から左へ販売することを主にしておられる会社様はまずこういう失敗はあまりなく、ネット店舗というものを実店舗と同等かそれ以上に慎重に出店されるようです。
しかし、もともとメーカーであったり、別事業として始める方についてはそういう意識がすくなく、ネット販売をすることで小投資で大きな利益が得られるものと勘違いしてしまいます。
弊社はそういうことでネット進出をして、すぐに撤退していく、もしくは衰退していくことがないよう、適切なアドバイスをさせていただきます。
これからネット販売を開始してみようと思われる方は、ぜひご相談ください。
2010年03月05日
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