2010年05月18日

仮想化技術で延命措置

先日、昔からリコーのRidocを使用されている方から相談がありました。
相談内容は、簡単に言うと以下の通りです。
「10年以上も使い続けているRidocサーバーが故障しました。既にメーカー側では修理もできず、新しいRidocシステム一式とコンバート費用が必要だと言われた」
というものです。
当初の保守が切れる時にも連絡がなく、故障したらもう使えないというのは困るし、同じソフトのバージョンアップなのにデータ移行費用に数十万と期間1週間がかかると言われたそうです。
保守が切れているということですが、故障して足元をみたような見積もりは結構厳しいものです。

このような経緯で当社に相談があったのですが、既にサーバーはファンの故障でCPUが黒こげ。。
その焼けた影響で電源も故障しているといった具合で、火事にならなくてよかったと思うぐらいです。

既にメーカー保証も部品保持期間も過ぎているので、CPUとファン、電源を、とっておきのジャンクから付け替えて(笑)みるとあっさり稼働します。
10年前なので、Windows Server 2000 のOSでハードディスクは IBMのServeRAIDのRAID5構成(それもSCSI接続です)という立派な構成です。
おまけにバックアップはARCserve が入っているという超高級なハードでした。

技術の進歩は本当にすばらしいものですね、この程度のハードならOS&UPS&バックアップ装置込でも30万でお釣りがきます。

確認すると実際に使用しているドキュメント数は12万件という膨大な数ですが、使用しているハードディスクは12GB程度です。
ですのでひとまず復旧(というか現状のデータが見れるようにしないといけない)が必要なので代替機器を貸し出すことにしました。

代替機器は HPのML115です。
これに評価版OSを入れ、その上にVMWare Playerを入れた構成です。
評価版OSというのは、この作業がうまくいけば製品を購入してもらうことが既にOK出ているからです。
もちろん評価なので問題があればOSは変更します。

Windows Server 2000も新規インストールしたかったのですが、IBMのハードに付属しているメディアではVMWare上の仮想ハードにはクリーンインストールができないようです。
ということで一番安全な、VMWare Converterを使いました。
このソフトはすぐれもので、無償なのに稼働中のOSからシステム全てを別メディアにVMWarePlayerで動作させることができる環境を抽出できるのです。

抽出した環境をML115にコピーし、ファイルをダブルクリックするとWindows Server 2000が正常に稼働しました。
少しネットワークの設定が必要なのと、ARCServerのアンンストール(SQL Server 2000も不要)を行い、無事に稼働しています。
ここで注意なのは、VMWare Toolsを入れてはならなかったことです。
どうもVMWareToolsをインストールすると、Windows Server 2000自体が不安定になるようです。
このPCはサーバーとして動作すればよいので、VMWare Toolsのインストールはやめておくことにしました。

バックアップですが、ARCServeで特定フォルダのバックアップを取得しているようです。
でもVMWareなので、停止させて丸ごとバックアップをとることにしました。
これなら最悪は別PCでも稼働可能です。
SATAの80GBのHDDを内蔵でもう1つ取り付け、そちらに夜間で自動でバックアップされる仕組みをセット。

これも最近のOSなら自分自身がその機能を持っているので楽ちんです。
あとは、クライアントからの接続確認をやって準備は終了。


過去に仮想化は何度も実践したので、Windows Server 2000やNTなどのOSはお手の物ですね。
本当に素晴らしい技術です。


中小企業ではハードが故障する迄リース延長して使用することが珍しくありません。
なので我々から見たらびっくりするようなシステムもまだ現役で稼働していて、それが止まると業務が行えないというような現場も多くあります。
いまだにMS-DOSで稼働しているものや、NECのWindows98(DOS/Vより前のNEC)で稼働しているお客様もあります。
壊れないと真剣に考えないということに対しては、もっと説明をしていかないと。。と思いますね。

posted by ミーズシステム株式会社 目面 秀信 at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年05月12日

社内の状況をよく観察することも大事

最近、別の会社の友人が、いつ電話しても忙しそう(というか大変そう)です。
全く余裕がないというか、電話でもわかる追いつめられた状況が伝わってきます。

まぁ、友人なので愚痴をこぼして辛さを出しているだけかもしれませんが、これは会社にとっては重大なマイナス要素です。

仕事を依頼する側からすると、追いつめられている状況に置かれた人には仕事は出したくないという思いがあるものです。
個人的な担当者が外に対して「自分は大変だ」という状況が見えているということは、仕事が一部の担当者に偏っていることを示します。
こういう状況は、担当者が自信過剰になっている場合がほとんどです。
「自分しかできない」、「他の人の尻ふきをしないといけない」、「このぐらいやらないと利益がでない」などという気持ちでいっぱいなのです。

で、こういう状況が長く続くとどうなるか。。
半数ぐらいのひとが会社を辞めたり、体を壊したりする状況をたくさんみてきました。

こういう状況で、会社のトップや上司はその担当者をどう評価するでしょう?

「あいつが勝手に自分で自分の仕事を増やしている」とか「もっと利益率を上げてくれれば。。」
という声もよく聞きます。
このように私のところには、トップから相談を受けることもあります。

本人に会うと大抵の場合、「超まじめ」、「知識より経験」、「頑固者」、「現場主義」という方が多いです。
気をつけないといけないのは、こういう人には部下をつけてはいけないということです。

というのはこういう思考回路の人は基本的に職人気質で、自分が最高で自分が誰からも頼られるということに重点を置いています。
お客様に対してもとても評判もよく、やらなくてもよい仕事までやっても苦にならないのです。
別の角度から言うと、お金より名誉ということです。
「いい仕事をすればお金はあとから付いてくる」
ということで今まであまり不自由をしたことがないのです。

こういう人が中間管理職になった場合、まず発生するのが利益意識の欠如です。
自分にどのくらい経費がかかっていて、どれくらい稼がないといけないとか、部下の経費はいくらだとかを意識させようと上司はさせます。
すると、今までやっていた経験を生かすことができないし、お客様に対してもうまく話しができなくなり、変なところで遠慮したり、会社に言わずに自分が個人的に何とかするという方法で逃げてしまいがちです。
なぜなら彼らは、途中からの交渉ができないからです。
こうなると、会社に対しては「うまく順調に行っている」と報告していても、実は電話で聞いている口約束が山ほどある場合も少なくありません。

担当者が過労で入院した場合などは、大抵こういう口約束が多く「○○さんがこれならすぐにやっときます」って言ってたというような話とか、「このぐらいは無料でやります」と言っていたということもよく聞きます。
そうして一旦その口約束が期日を過ぎて後手に回ると、弱みを握られたようにお客様のほうが強くなって次から次へ仕事が増えてゆくということになりかねないのです。

少しでも心当たりがある会社では、まず体制を考えましょう。
「年齢がこのぐらいなら管理はできる」などではなく、職人は職人の鏡になるものであって、会社の経営者にはなれないのです。

部下とぶっちゃけ話ができる環境を作り、「なぜできないのか」を部下に考えさせるのではなく、「こういう仕事だからできると思っている」ということをきちんと部下に説明しましょう。
当たり前と思っていることがとても苦痛な部下もいます。
使い捨てではない人材であればあるほど、その人がどういう仕事のスタイルでいけば幸せなのかを考えていく必要があるでしょう。

また、全く別の角度から見ると、こういう職人の人は社員ではなく「別の会社」を作らせることも1つの作戦です。
この場合、交渉という面や利益などについては全て自分の采配でできるようになります。
事実上は子会社のような位置づけであっても、独立採算で「自分が社長」になることはとても意味があります。
よくこういう話をすると「彼には社長は無理」と言い切る方も多くいるようですが、そういう方ほど部下のことを理解していない人が多いようです。
会社がどうなれば成功か?という物差しはそれぞれ違います。
数人の会社で、給料が少なめでも社員が幸せであればよいという方もいれば、毎年10%以上の成長がないと意味がないという方まで様々です。

力は十分あるのに、うまく能力が生かせてあげることができないと考えている方はこういう極端な方法も考えるとよいと思います。
posted by ミーズシステム株式会社 目面 秀信 at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | SEとして