Windows Home Server(以降WHSと呼ぶ)のインストールはすごくシンプルです。
新規インストール用のCD(又はDVD)があり、それで起動すると今の中身を消して新規にインストールをする仕組みとなっていますので、選択肢が少ないのです。
残念だったのは、今回同じ容量のHDDを2つ用意したのですが、インストール時にディスクをミラーさせるようなオプションが出てこなかったことです。
またどのディスクにどのくらいのパーティションを作成するといった確認も出てこないままインストールが開始されてしまいます。
データドライブはもちろんだけど、『Cドライブもミラーにしておきたい!』というような淡い期待は、泡の如く消え去っていきました。。
だとすると一体どういうパーティションの切り方をするのかということですが、以下のようになりました。
1つ目のHDD
Cドライブに20GB(固定のようです)
Dドライブに残りの容量すべて
2つ目のHDD
ドライブ名なし(但しDドライブに含んでいる)
ある意味すごいのかもしれませんが自動でしかできない点は、わたくしにとってはとってもやりにくい感じがします。
また、共有フォルダ以外を二重化する方法がなさそうなので、ソフトRAIDができるWindows Server 2008の方が断然優れていますね。
ちなみに、今回インストールに使用したPCは、DELL のT100というサーバー機ですが、なかなか面白い(というかハマった)機能があるので紹介しておきます。
それは、カバーをあけたりすると、次の起動時にBIOS画面で「Alert! Cover was previously removed.」というメッセージを出して停止するということです。
セキュリティーの保護のたぐいですが、なかなか面白いです。 電源を切っているときに横のふたを開けて閉じたあとにサーバーを起動してもチェックにひっかかります。
これを消す方法ですが、上記アラートが表示された時に[F2]を押下し、Setupモードに遷移します。
一覧の中から、「System Security」の設定を行い、その中の下の方にある見慣れない「Chassis Intrusion ・・・」と書かれている設定を Enabled に修正(SPACEを押す)して保存&終了すれば完了です。
面倒に思ったのが、T100はドライバディスクが付属していないという点です。
認識しないデバイスがNICなのでライセンス認証はもちろん、Windows UpdateもWebからダウンロードもできません。。
(なんてダサイんだ・・)
別PCから Broadcomのドライバを取得してUSBメモリなんかでインストール。。これじゃ詳しい人じゃないと使えないよなー。。
次に行ったのはUPSの接続。
APC のES500JPという1万円でおつりがくるようなUPSですが、付属のPowerChutePersonalEditionも問題なく動作しており、ランタイム31分と表示されています。30分以上の停電などはまずありませんし、もし発生しても安全にシャットダウンしてくれるので、データが消えたりする心配もありません。
それから、システムのデータベースとして Oracle 10g Express Edition をインストール。
以前に確認しておいたけど、問題なく動作しています。 Express Editionは CPUを1コアしか使わないから、クアッドなどのCPUは不要です。 シングルかデュアルコアで十分だと思います。
最後はウィルス対策ソフト。
これはサーバでファイルが沢山格納されるものなので、しっかりとしたものを選ぼうと思いました。
過去に他のどのソフトも見つけられなかったものを駆除できたという実績から、カスペルスキー製を導入です。
ちゃんとWindows Home Server版(Kaspersky Anti-Virus for Windows Home Server 6.0)が発売されているので、安心です。